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  • 2018年4月16日

    Ys-Projectその8 オーダーメイドドア製作

    こちらも久方ぶりの投稿になります。
    事務所兼住宅の新築工事ですが、今回は事務所棟の外部の建具について。
    事務所棟の外観は、コンクリートの打放し仕上げを選んでおり
    道路側からよく見える位置にあるためファサードには気を使いました。
    しかし、法規の関係上3階建ての建物には消防活動のための進入口(ドア/窓)を付けなくてはいけません。
    しかし、南面はコンクリートのみで構成される仕上げ面のため通常の鉄製ドアでは一体感が生まれません。
    そのため、デザインチームと施工班並びに専門業者さんと協議をし
    今まで作ったことのない新しいドアを製作しました。
    それが、こちらのドア。




    表面にコンクリートを充填してドアの仕上げ面とする斬新な発想で作りました。
    ぱっと見た感じでは、コンクリートの廻りに縁がついている程度にしか見えません。
    もちろん、きちっとドアとして機能するように作られています。

    しかし、こちらのドア作成するにあたっていくつかの課題もありました。
    1つ目は、重量が大きさに対して重すぎる(約270㎏)ため通常の取付け方では丁番が
    持ちません。そのため長い板状の特殊な丁番を採用し、サッシ枠にも補強を施しました。
    更に、取付けもとても手で持つことができないので
    レッカー車を使用して吊り込みました。



    次に問題になったのが、コンクリートを打ち込むことそのものです。
    あまり薄すぎるとコンクリートが割れてしまいますし厚すぎると重量がかさんでしまいます。そのため、コンクリートの厚さを5センチとし鉄網で補強も入れました。



    そして、最後の問題は仕上がりです。
    コンクリートは、打設するコンクリートごとに色合い等が異なります。
    また、単純に平らに打っただけでは壁と同じ仕上がりにはなりません。
    そのため、壁と同じ型枠を組立てその中に当日打つコンクリートと同じものを
    流し込みその後型枠で蓋をした後180度ひっくり返して寝かせるという非常に
    手の込んだ施工を行いました。



    一見すると、違和感のない自然な仕上りとなっていますが地道な作業の積み重ねで完成しました。
    費用はかさみますが、満足の行く建具になったと思います。
    こういった特殊な製品も可能な限り対応させていただきます。